神聖なグローブを叩きつけるなんて…わたし…恥ずかしい

著者:吉岡ちゃん

梅雨の朝は陰鬱だ。空は灰色。ベッドの上で草野球のことを考えてようやく起き上がる。「ブンチョウさん」と微かな声でささやいてみる。最近は構う暇もなく返事があいまいだ。ちょっぴり寂しい。

雨は午前9時過ぎには止んで、男の子みたいにガッツポーズしちゃった。胸を躍らせてシャワーを浴びる。適度な水圧が身体を刺激して目が冴える。水道代さえかからなければ何時間でも浴びていたい。

お昼ご飯は、草野球の準備に手間取っちゃって、カップ麺。もう少し時間の使い方に気をつけよう…と何回思ったことだろう。自分が嫌になっちゃう。

代々木駅に行くため、少し前に買ったピカピカの自転車に乗り込む。バットとエナメルバッグを背負った自分が鏡に映ると、野球少年みたいで妙に気恥ずかしい。

代々木駅から高田馬場駅へは3駅。遠方からはるばるやって来るメンバーには頭が上がらない。雑用はできるだけ私がしなくちゃと思う。

電車の中はいろいろな人がいて面白い。ゴシック&ロリータ・ファッションの女性が座席にちょこんと座っているのを見かけたときは、胸がキュンってしちゃった。

いつもの公園に到着すると、すでに4名ほどお揃いのご様子。LINEの反応がなくて「誰もいなかったらどうしよう!?」って不安だったんだから。でも、新メンバーが加入してくれた嬉しさで帳消しね。

公園での練習は「キャッチボール」「ノック」ぐらいしかできなかった。ノックでは、学生の頃は難なく捌いていた簡単な打球をポロポロと落球して、自分の不甲斐なさにムシャクシャしちゃった。年々動体視力が衰えているのを感じて恐ろしい。イチロー選手の凄さに改めて感服する。まさに生きる伝説だ。

公園での練習のあとは、光が丘公園に移動して、グラウンドでの練習。最初は4人しかいなくて「どうなっちゃうんだろう」と思ったけど、気づいたら10人も集まって嬉しかった。(でも、来るか来ないかの連絡はしてほしいな。)

グラウンドでの練習は、ノックの後は、ひたすらにバッティング練習でおしまい。ノックでは、公園練習でのムシャクシャと合わさって、グローブを地面に叩きつけちゃった。でも、自分にイライラしただけなので気になさらないで。

帰りは有志による飲み。ひどくトラウマな出来事があってからは、みんなとお話しできるようになるまでひどく時間がかかるようになったけど、元来、人と話すのは好きで、特に野球が好きな人は大好きなので、話を聞いているだけでも満足しちゃうのだ。いつもみんなのことをもっと知りたいと思うのだけれど、過去の記憶が邪魔をしてくる。いっそ記憶喪失になりたいと思う。あっ、でも人生を助けてくれた人たちのことは忘れたくないな。

来週はいつもよりかなり強そうな相手と試合。そろそろ負けないと課題も見つけにくいと思ったのだけれど、想定していたよりも少し強いチームさんと当たっちゃった。勝てないことはないと信じているので、またみんなで頑張りましょ。

おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? 来週もよろしくね。

 

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